2021年3月議会 一般質問

一般質問

1. 新型コロナウィルス感染症対策について

 それでは通告に従い一般質問を行います。

 12月議会から3か月が経過しましたがその間に、新型コロナウィルスの感染者は、世界で6879万人から1億1386万人にまで増加し、252万人の方々が亡くなっています。1月には、1日で80万人以上の感染者が発生しており、死者数も1万5000人以上と報告されています。国内では、感染者数の累計が43万2000人を超え、死者数も7800人を超えました。1月のピーク時には、1日で7855人もの感染者が出ており、重症者数も4月の時よりも大幅に増加しています。1月7日に埼玉県、千葉県、東京都および神奈川県に対して緊急事態宣言が発令され、13日には、京都府を含む7府県が追加されました。本日、京都府を含む6府県で解除されますが、外出の自粛、テレワークの推進、飲食業などの時短営業などにより、最近では1日に1500人程度の感染者数にまで減少してきました。ただ、この数字は、感染者を保健所の能力だけでは追いきれなくなってきたため、今年に入って政府が、保健所による濃厚接触者の全数調査をあきらめ、高齢者などのハイリスク者中心の検査に改めた結果、感染者の多い若年層の陽性者数が減って、感染者数が激減しているとの指摘もあります。長岡京市では、現在累計201名の方が感染されており、11月には19人だったのが、12月では61人、1月では73人と急増しました。現在は、緊急事態宣言や追跡調査方法の変更などにより、感染者数が減っていますが、少しでも気を抜くと、いつ複数個所でクラスターが発生してもおかしくない状況です。お亡くなりになられた大勢の方々へ心からお悔やみを申し上げ、感染された方々の1日も早い回復を心より祈っています。

  この新型コロナウィルスについて、最近では、イギリスをはじめブラジル、南アフリカなどでも変異種が確認され、それらは、感染力が強く、毒性までも強力になっている事が報告されています。また南アフリカの変異種に至っては、現在世界で使用が始まったワクチンの効果がほとんどないとされており、その変異種についても、日本国内の各地で感染確認がされ始めています。さらには、国内固有の変異をしているものまで報告されています。ウィルスは、頻繁に変異していくものですから当然の事ですが、スペイン風邪の時と違い、強毒性化、強感染性に変異をしている事から、これまでのものとは明らかに違うウィルスだと言えます。危機管理は、常に最悪のケースを想定して対応を行っていかなくてはいけないのですが、こんな時に87億円もかけて庁舎の建て替えをすすめる行政の危機管理意識を疑います。

 現実問題として、インドやアフリカ、南米などで感染拡大し、変異を繰り返している新型コロナウィルスを世界レベルで制御するにしても数十年はかかるわけで、何度も言いますが、特効薬や治療薬が開発されない限り、現状が繰り返される事を覚悟すべきです。

各支援制度の利用状況について

 飲食業や小売業・観光業などは、年末年始の感染拡大により激しく冷え込み、長引く緊急事態宣言の中、休業、倒産についても連日報道されているところです。12月議会に引き続き、12月、1月、2月の生活保護の相談件数と申請件数、住居確保給付の相談件数と申請件数、生活福祉資金貸付制度の相談件数と申請件数、緊急小口資金等の特例貸付の相談件数と申請件数のそれぞれと、昨年度の件数との比較をしたものをお教え願います。

経済支援対策について

 経済支援対策について、これまで私が各支援制度の利用状況を聞き続けてきたのには、理由があります。まず、迅速な対応をしなくてはいけない状況となったときに、対応が遅れてしまわないようにすることと、国や府の行う対策だけでは、とても足りない状況になりつつある事を広く認識してもらう必要があると考えているからです。新型コロナウィルスの感染状況を1年間見てきて、このウィルスの特徴は、春の終わり頃から夏場の暑い時期には、ウィルスの活動が弱り、比較的感染を抑えることができる一方で、秋の終わり頃から冬の寒い時期には、ウィルスが活性化して、爆発的な感染が広がる傾向がわかってきました。そのため、経済対策については、春の終わり頃から夏場の間に行うのがベターだと思います。感染拡大による自粛や緊急事態宣言によって、沢山の長岡京市内の飲食業や小売店が疲弊し、かなりのお店が休業や倒産などしてきています。そこで提案として、この令和3年度予算には上がっていませんが、春の終わりから夏場の間に使えるプレミアム商品券、地域振興券を発行し、新型コロナウィルスによる地域経済対策を行い、地域経済の補助的な取り組みを行うべきだと考えます。市長の見解を求めます。

 また、1年で2回も緊急事態宣言がされ、経済的にも困窮している人達が増えてきている事から、命を救うための財政支援が必要だと考えます。本当に困っている人達にピンポイントでの対応として、これまで各支援制度を利用した人の数は、昨年3月から11月までの9か月で460人でしたから、家族や、12月から2月まで予測も含めますと、市内でだいたい1200人程度の人達が、新型コロナウィルスなどによって、生活に困窮している事が考えられます。これら各支援制度の利用者に対して(商品券発行前までに各支援制度を利用した人を含む)、先ほどのプレミアム商品券(地域振興券)を発行する時期に合わせて、金額はともかく、例えば一人につき3万円(1日1000円計算、1月分)の商品券を渡し、何とか生活を繋いでもらう支援をするなどの対策を行うべきだと考えます。一人につき3万円だと、予算にして5000万円以内になるかと思います。前回の全市民への商品券の配布は、4億円でしたが、この支援策だと予算総額を抑えられ、また気兼ねなく地域の経済支援のために、利用してもらえますし、助け合いが行えると思います。この長岡京市独自の命を救うための財政支援について、市長の見解を求めます。

ワクチン接種事業について

 ワクチン接種事業について、先月から、医療関係者に対するワクチン接種事業が始まりました。この長岡京市でも4月から高齢者に対して接種を開始する予定ですが、その内容について確認をしていきたいと思います。使用するワクチンについて、本議会の市長諸報告では、2月17日からの医療関係者に対してはファイザー製のワクチンが使用されているとのことでした。4月から始まる65歳以上の一般市民に対して接種を行うワクチンは、2回打つはずですが、ファイザー製のワクチンで統一されるのでしょうかお聞きします。

 接種数に関しては、副反応の可能性を考慮し、接種後15分から30分近くは待機をしなくてはいけないことから、かなり大きな会場で接種を行わなくてはいけないため、おのずと1日に接種できる人数が限られてくるかと思います。長岡京市の場合、1日何人の位の接種を考えているのかお伺いいたします。

 高齢者の次に、基礎疾患を持っている人、その後、一般の人達への集団接種を開始する段階で、感染する可能性が高い職業、例えば対人の仕事をしている人や空港関係者に対して優先接種を行うのかお聞きします。また、使用するワクチンの効果について、発症を予防するワクチンなのか、感染を予防するワクチンなのか、重症化を予防するワクチンなのか、効果期間はどのくらいなのか、それぞれお伺いいたします。そして、ここがポイントになるかと思いますが、ワクチンの効果や効果期間、報告されている副作用について、知らせるのか知らせないのか、知らせるのであるならば、どのように知らせるのか、それをクーポン郵送と同時に通知するのかについてもご回答をお願いします。

2. 保健センターについて

新庁舎の職員体制の確認

 保健センターについて。まず、この議論の本題に入る前に、新庁舎の職員体制の確認をしたいと思います。今、緊急事態宣言の中、通勤時間の分散化や職員の約半数をテレワークや、別場所での勤務などを進めていますが、現状報告を求めます(通勤、勤務時間、テレワーク状況など)。そして、緊急事態宣言が終わった後、元の状態に戻すのか確認します。また、新庁舎建設後、職員の勤務状態を、昔のように全員出勤、通常勤務にするお考えなのか重ねてお尋ねします。

危機管理の視点から

 危機管理の視点から保健センターについて述べていきたいと思います。保健センターは、計算上、1日に約66人程度が利用している施設です。保健センターで行っている主な事業は、乳幼児健診や子育て教室、健康教室、大人のがん検診などです。健康教室や子育て教室、大人のがん検診については、受けるかどうかの選択ができます。しかし乳児検診については、そういうわけにはいきません。保健センターは、現在新庁舎内に移設する予定ですが、そうすると、市役所内で新型コロナウィルスのような感染症が発生したり、クラスターが起こったりして、怖くてそこへ行きたくなくても、乳児検診のために、どうしても市役所へ何度も行かなくてはいけない状況が発生します。4か月検診、BCG、1歳8か月検診、3歳6か月検診と、必ず最低4回は乳児をつれて市役所に行かなくてはいけません。それ以外にも生まれる前のハローベビー教室、4か月検診後の離乳食教室(これは毎月行っていて、2か月に1回希望者が受ける)、1歳3か月の歯の教室なども入れると、これらは選択できますが、初産の人にとっては、おそらく受けたい内容のため、さらに何度も市役所へ行かなくてはいけない状況が生まれます。先ほどお尋ねした新庁舎での職員計画にもよりますが、520人態勢でするのであるならば、これまでわずか4か月の間に3名もの新型コロナウィルス感染者が出た市役所へ、たまたまクラスターが発生しませんでしたが、生まれたばかりの子供を連れて、何度も検診に行かなくてはいけない事態をその親が、どう考えるかです。子育てがしやすい、子供の安全を配慮してもらっていると思えるでしょうか。すでに国内では、ワクチンの効果が低い、感染力が1.7倍のイギリス変異種や、ワクチンがほとんど効かないとされている、感染力が3倍の南アフリカ変異種が感染確認されています。それらが今後の国内の感染の主となる、現時点で実際に考えられる最悪の場合を想定した危機管理の視点からだと、新庁舎の3階に保健センターを移設するのは、完全に間違っていると思います。

 今の保健センターで働いている人は、受付の人を含めて1日約10人程度です。10人の職場で新型コロナウィルスの感染者が出ても、すぐに入れ替えなどの対応ができますが、520人態勢の市役所では、新型コロナウィルスの感染者の発生確率が、全員出勤体制をとる場合、単純に52倍になります。大規模なクラスターが出て、他市町村でもあったような全行政業務停止などをしなければいけなくなる可能性もそれだけ増えます。利用者に対して、新庁舎内の動線を変えるにしても、同じ建物内の話になるので、変異種による感染が起こった場合、感染防止の対応をしているとはいえないと思います。つまり、最悪の事態を想定した危機管理の視点においては、これまで行政が答弁してきた全ての内容が否定されるかと思います。出産後で体の抵抗力が弱くなっている人が、もし感染してしまったら、症状によっては、生まれたばかりの子を置いて、入院や隔離をしなくてはいけません。幼い子供を抱える親にとっては、不安しかないでしょう。市は、保健センターを新庁舎内に移設することについて、危機管理の視点からどう考えて、新庁舎内に移設を行おうとしているのかお伺いいたします。

 私は、9月の一般質問で、危機管理の視点から、保健センターを新しい済生会病院の横に、乙訓休日診療所と抱き合わせでつくるべきだと提案させていただいています。新しい済生会病院の横に乙訓休日診療所と抱き合わせでつくった場合、利用者の駐車場として、西山天王山駅の市営駐車場や高架下のバス駐車場を使ってもらう事ができます。また、市東部に住んでいる人達にとっても、市役所へ行くのに2回もバスの乗り換えをしなくてはいけなかったのが、1回で行くことができます。そして利用者には、2外の側道横の歩道を使ってもらい、済生会病院の利用者と屋外で動線を分ける事ができます。もし何か問題が起こった場合でも、隣には総合病院があります。最悪の場合を想定した危機管理の視点から、保健センターを新しい済生会病院の横に、乙訓休日診療所と一緒につくるべきだと考えますが、市長の見解を求めます。

3.阪急長岡天神駅高架化事業について

駅の位置について

 阪急長岡天神駅高架化事業について。駅の位置について、高架化する場合、一旦仮の駅を東へずらす計画になると思います。駅を高架化するのに、阪急長岡天神駅の位置を南北に大きくズラしたり、線路のカーブ角度を緩やかにするため、駅の南側を東に振るような形にするのかと思っていましたが、昨年の9月議会で配られた「阪急長岡天神駅周辺整備事業」の資料を見る限り、そのようには見えません。まず、駅の位置について、現在市はどのような位置を想定しているのかお伺いいたします。そして、駅の位置を大きく変えない場合でも、駅の南側は、線路のカーブを緩める関係で、どうしても東に振らなくてはいけないかと思いますが、その場合、JR長岡京駅前線の道路沿いや、その近くにあるお店について、どのように考えているのかお伺いいたします。さらに、乗降口を増やしたり、動かしたりする事が考えられます。例えば、今の長岡天神の乗降口は、東西に一つずつですが、それを東西に2つずつにしたり、今の位置よりもアゼリア通り側に寄せたり、はたまたJR長岡京駅前線側に寄せる事など考えられます。乗降口の位置や個所数について、市の考えをお尋ねいたします。

駅前広場について

 最後に駅前広場について、先ほどの資料を見ますと、今の乗降口から少し南側、アゼリア通りとJR長岡京駅前線の丁度真ん中あたりの民間駐輪場がある位置くらいに駅前広場が描かれています。高架化する場合、仮線方式にしても別線方式にしても、線路沿いに道路をつくるわけですが、その道路を今のように歩行者専用道路にするのか、それともその道路から駅前広場へ車両が進入できるようにするのか、そして、駅前広場についても一般車両やタクシー、バスなどの車両について、進入することができるようにするのかお伺いいたします。また、タクシー乗り場について、現在は、アゼリア通り沿いにありますが、タクシー乗り場を駅前広場に設けるのか、タクシーに進入路について一方通行のような規制をかけるのかお尋ねいたします。さらに、バスについて、駅前広場へ入れるのであるならば、西山天王山駅やJR長岡京駅のように、バス停を駅前広場に設けるのかどうかについてもお伺いいたします。もし、駅前広場にバスの進入ができないように考えているのならば、何故そのような計画にしているのかお聞かせください。私は、障がい者やこれから明らかに増加していく高齢者対策を考えると、バス停やタクシー乗り場、車の乗降場所に駅の乗降口が近い方がいいと思っています。そのため、もし乗降口が近い、駅前広場にバス停がつくられないのであるならば、アゼリア通り側の近くやJR長岡京駅前線側の近くや、その両方などに駅の乗降口を設け、バス停を通り沿いに作り、障がい者や高齢者が親しみやすく利用しやすい駅にしていくべきだと考えます。例えば、JR長岡京駅前線沿いにあった大きな駐車場もある大型店舗の跡地を買い取り、バス停やタクシー乗り場、一般車両の乗降場所などを設け、駅の乗降口をJR長岡京駅前線側にも設けるなど考えるべきかと思いますが、このバス停などが乗降口に近い駅の構造の提案について、市の見解を求めます。

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