長岡京市内の新型コロナウィルス感染状況
令和4年8月の長岡京市内の新型コロナ陽性者数は3711人、9月は25日までで1475人でした。令和4年に入ってからオミクロン株BA.1、BA.2の感染拡大によって、1月760人、2月1812人、3月724人、4月859人と高止まりのまま陽性者数が推移してきました。その後3月末から流行が始まったBA.2も6月には感染が収束へと向かいました。そして7月中頃から流行りだしたBA.5によって、8月には過去最多の3711人もの陽性者が市内で確認をされ、今年に入ってから8月までの8か月間で、市内の陽性者数が1万人を超えました。(5月774人、6月224人、7月2351人、8月3711人、9月25日まで1475人)
これまでの新型コロナウィルスの流行についての傾向をみていくと、その時点で感染が広まっているウィルスよりも感染力が高い変異種が発生すると、およそ半月から1ヵ月間の間に国内での流行が置き替わり、感染が広がりきってからは約3ヵ月程度で収束しています。そして、また新しいより強力な変異種が何らかの要因で発生すると、流行の置き替わりが起こり、感染の広がりが繰り返されるという特徴がみられます。
6月10日に海外からの観光客の受け入れを開始したことでBA.4やBA.5の国内感染の流行が始まり、そこから感染拡大していったと考えられます。今後については、10月1日段階で、インドで感染拡大しているBA2.75、ケンタウロス株が流行していくのではないかと言われています。
オミクロン株の感染流行から、10代や10歳未満の基礎疾患の無い子供達であっても、心筋炎や急性脳症による死亡例が多数報告されるようになっており、それを受けて、7月2日に厚生労働省は、新型コロナウィルスに感染した子供の容体急変に備える体制の整備を文書で各自治体に促しました。これはつまり、コロナ禍前から当会が訴えている、現在乙訓地区に無い、小児救急医療体制の整備を国が要請してきたということです。この内容については、9月議会討論でも取り上げています。子供がコロナに感染すると発熱や痙攣などが見られるようですが、保護者は子供の容体の変化に特に注意をし、危険な状態だと判断したら、すぐに救急電話相談(#8000:小児救急対応の電話番号)や受診などの対応をする事が必要です。
9月26日から、国のコロナ全数把握簡略化に伴い、京都府の市町村単位の陽性者数の情報取得ができなくなりました。市のHPでも、最もアクセスをされていたコロナ陽性者数の情報の更新がされていません。基礎疾患を抱えている人や高齢者の人達が、自らの身の安全を確保するために、市内の感染状況を確認することができなくなり、また市内事業者もお店での感染対策の判断をする情報を得られなくなってしまっています。当会は、今後の第8波にそなえて、「陽性者人数の情報だけでも市町村に対して伝えること」を国に要望するよう市の関係担当者に求めています。
高齢者や基礎疾患を持っている人達は、マスクなどの感染予防対策はもちろんとして、ワクチンを打ったり、人混みを避けたりすることが重要です。感染後に後遺症を発症する可能性もふまえて、自分で責任を取れる範囲で行動し、人混みや閉鎖空間などでは、マスクなどによる感染予防をしっかりとするように心がけましょう。
