新しい観光資源の創出について
第二外環状道路高架下バス駐車場の利用状況について
それでは通告に従い一般質問を行います。
まず初めに第二外環状道路高架下バス駐車場の利用状況についてです。これは第二外環状道路の高架下を有効活用するため、また観光対策の一環として、平成27年11月調子3丁目大型観光バス4台、平成28年7月西代里山公園小型バス2台、平成29年8月下海印寺西条公園大型観光バス14台、平成31年4月調子2丁目大型観光バス22台の使用が始まりました。しかし、この利用状況については、あまり芳しくない状況が続いています。
令和2年度の第二外環状道路高架下バス駐車場の利用状況は、2020年4月から8月まで0台、9月に7台、10月に2台、11月に238台、12月に47台、2021年1月から3月まで0台でした。同じく、令和3年度では、2021年4月から10月まで0台、11月184台、12月28台、2022年1月0台、2月1台、3月0台です。11月と12月以外は、ほとんど利用されていない状況で、最も利用の多い11月でも1日6台~8台程度の利用しかないことがわかります。コロナ禍であるとはいえ、これまでのデータを見る限り、第二外環状道路高架下の活用方法について見直しをしなくてはいけないのではないかと考えます。まず、令和4年度の利用状況とこれからの活用方法について、現時点での市の見解をお伺いいたします。
西代里山公園の状況について
次に西代里山公園についてです。この公園は、平成28年7月から利用できるようになっています。トイレや芝生が整備されていて、小さな子供達が走り回り、多くの市民に利用されている人気のある公園です。また、大雨時の貯水池としての活用もされています。ただ、以前委員会でお伝えしたのですが、小泉川との境界部分の安全対策について、いまだ整備がされていない状況です。公園を利用している子供達の安全のためにも、川への転落事故などが起こらないように、1日も早く対策をする必要があると考えますが、この整備について、現状どうなっているのかお伺いいたします。さらに、この西代里山公園には駐車場の問題があります。平日もそうなのですが、特に晴れた土日には、公園に設置されている駐車場に車が入りきらず、公園の入り口前に駐車待ち渋滞が起こっている状況です。この西代里山公園の駐車場問題について、市の認識と現時点での市の見解についてお伺いいたします。
西山キャンプ場の活用について
西山キャンプ場は、昭和60年8月から利用が開始され、約38年間、各小学校の課外授業などで生徒たちが訪れる場所となっています。しかし、現在この西山への入山は、狩猟期間の関係で利用可能な期間が限られている状況です。ここで新しい観光資源の創出について議論を進める上で確認したい事をお聞きします。
京都府の狩猟期間は、令和4年度だと11月15日から2月15日までであり、シカ・イノシシの狩猟は3月15日まで延長されていました。一方で、それに加えて長岡京市は、長岡京市鳥獣被害防止計画の中で、狩猟期間とは別に有害鳥獣駆除の期間を設定しています。この西山キャンプ場を含む地域については、令和5年度は、4月1日から5月9日まで銃器による有害鳥獣駆除のため長岡京市有害鳥獣対策協議会によって、車両が入らないように扉が閉じられています。今は6月です。この4月1日から5月9日までの間、西山キャンプ場を含む地域で行われた有害鳥獣駆除について、どの団体にどのような形で駆除の委託を行い、銃器による駆除が行われたのは何頭なのかお聞きいたします。そして、この西山キャンプ場付近の有害鳥獣駆除の時期を変更することは可能なのかどうかお伺いいたします。また、4月、5月の西山キャンプ場の利用状況についてお伺いいたします。
みどり市の取り組みから
つぎに群馬県にあるみどり市の取り組みについて、長岡京市における新たな観光資源創出の参考になるのではないかと思い、紹介させていただきたいと思います。みどり市北部に東町小夜戸(さやど)・大畑地区というところがありますが、そこは、群馬県の渡良瀬川沿いの山の中に位置する地区で、昔は人があまり訪れない小さな集落にすぎませんでした。しかし、地元の人達が、1500本もの花桃(ハナモモ)の木を30年以上かけて育て、それを利用して約2キロに渡って続く「花桃街道」と呼ばれる観光地を作りあげました。花桃は、桜などに比べて花もちが良く、2週間程度の開花期間が見込まれるため、例年4月1日から20日のゴールデンウィーク前あたりまで楽しめます。この小夜戸・大畑花街道は、私も2度ほど見に行ったのですが、春の山郷に紅白の花桃が咲き乱れ、異空間にいるかのような感覚におちいるほど見事なものでした。リピーター率もとても高く、お土産の開発・販売など地域の活性化に繋がっています。
ここで私から長岡京市における新たな観光資源の創出をご提案したいと思います。2キロに渡る花桃街道を作るのは難しいかも知れませんが、この花桃の開花時期とその期間に注目をし、長岡京市でもこの花桃を利用して新たな観光資源を作る事ができるのではないかと考えています。いまWithコロナの時代となり、屋内より屋外での観光に関心が高まっていると思います。また超少子高齢化が進む中、健康志向が強くなっており、ランニングやトレーニングなど始められる方が増えています。そこから、「観光を兼ねた健康づくりのミニハイキング」というコンセプトで阪急西山天王山駅から西代里山公園、西代里山公園から西山キャンプ場をつないだルートをミニハイキングコースとして提案してはどうかと考えました。現在、3月、4月、5月は全く使われていない第二外環状道路高架下のバス駐車場を公園の利用を目的とした場合、一般車両の駐車場として利用できるようになります。そして駐車場問題のある西代里山公園の駐車場としても高架下の駐車場を利用してもらい、そこから小泉川沿いの遊歩道を歩いて西代里山公園へ自分の足で向かってもらう。そこで少し休憩したりくつろいだりしてもらった後、そこから美しい川のせせらぎが聞こえる小泉川上流へと向かい、さらに西山キャンプ場へとハイキングができるようにする。そして、ゴールの西山キャンプ場、もしくは小泉川上流の車溜まりの地点に植えられた数十本の花桃を楽しむことができる。そんなハイキングコースを新しい長岡京市の観光名所として整備していくのはどうでしょうか。阪急西山天王山駅から西代里山公園までの遊歩道に桜などを植えて、歩きながら楽しめるようにしてもいいと思います。
花桃の開花時期は、タケノコの時期と重なります。地元タケノコ農家の人達にも手伝ってもらえれば、例えば、西代里山公園で、花見に向かう観光客にタケノコを販売すれば、長岡京市の美味しいタケノコを、より沢山の人達に知ってもらう事にも繋がると思います。西山キャンプ場付近の有害鳥獣駆除の期間をズラす事ができれば、駅を降りて往復2時間半程度の観光と健康づくりを兼ねたミニハイキングのコースを提供できると思いました。花桃にこだわる必要はありませんが、タケノコの時期と合わせて楽しめるような花や木を組み合わせて、阪急西山天王山駅、西代里山公園、西山キャンプ場もしくは小泉川上流をつないだ観光ルート、観光資源の創出を行ってはどうかと思い、提案いたしますが、市のお考えを求めます。
新型コロナウィルス感染症対策について
5類移行後の対応について
2023年5月9日までの国内の累計感染者数、3380万3572人もの陽性者をだした、新型コロナウィルス感染症は、5月8日から感染症法上の位置づけがインフルエンザと同じ5類に移行されました。
この5類移行によって、変更となったのは以下のような点です。「国から一律に日常における基本的感染対策を求めることはない。また感染症法に基づく、新型コロナ陽性者及び濃厚接触者の外出自粛は求められなくなる。これまで限られた医療機関でのみ受診可能であったのが、幅広い医療機関において受診可能となる。医療費等について、健康保険が適用され、1割から3割は自己負担が基本となるが、一定期間は公費支援が継続される。」つまり、感染対策の実施については、個人や事業者の判断が基本となるという事です。新型コロナウィルスが無くなった訳でもなく、そのものの性質が変わったわけでもありません。まだ人類は、新型コロナウィルス感染症に有効な薬や特効薬など持っておらず、感染力の増大や強毒化などへの変異のメカニズムも全く分かっておらず、感染後の後遺症の治療法なども確立されていないのにも関わらず、この対応はいかがなものかと考えています。
新型コロナウィルスは、インフルエンザと比べても、圧倒的に感染力が強く、多くの感染者を出し、その結果、より多くの死者が出ています。また年に数回の大規模な流行も起こっています。私自身、去年の8月末に感染したのですが、10カ月経過した今でも、時折変な咳が出て、呼吸に違和感があるという後遺症がでているということも、慎重になるべきだと思う根拠です。私と同じように後遺症で苦しむ子供達がいるかもしれないということを想像すると、流行を抑えるための最低限のルールは、やはり国や行政が指示するべきではないかと思えてきます。実際に聞いた話ですが、学校から帰ってきた子供が40度の高熱を出し学校を休ませたが、1日経って平熱に戻ったので、2日目から学校へ行かせた。そして、親である自分が高熱になり、簡易検査キットで検査すると新型コロナの陽性反応がでた。しかし、そんなに重たい症状ではなかったため病院へは行かず、2日寝て平熱に戻ったので、3日目から会社へ行き仕事を始めた、という話を聞きました。新型コロナウィルス感染症は、5類になっていますので、何ら問題がある話ではないのですが、今、主に世界中で流行している新型コロナウィルスの変異種であるオミクロン株は、発症後5日間は、他人に感染させるリスクが高い事が分かっています。また、10日間が経過するまでは、ウィルス排出の可能性があることから、マスクをしたり高齢者等ハイリスク者との接触は控えた方がいいことも分かっています。5類になったので、先ほどお話した内容は問題ないわけですが、大勢の方が同じような行為を繰り返すと、感染の広がりを加速させ、ハイリスクの人達が感染する確率が上がってしまいます。実際に福岡県の学校では、体育祭がきっかけになったと思われるクラスターで、全校生徒約2340人のうち約2割の500人近いコロナ陽性者がでたことがニュースになったばかりです。会社や学校のように人が集まる場所で、無症状者の多い子供達を中心に感染が広がる事が容易に想定されます。
現在、長岡京市は、市のHP上で「新型コロナウィルス感染症の5類感染症移行後の変更点について」として、医療提供体制、医療費の公費負担、外来医療費と入院医療費、医療相談窓口の案内、陽性者の療養期間と外出自粛、外出を控えることが推奨されている期間、周りの方への配慮など、厚生労働省が出している資料に基づいて公報しています。しかし、これは、新型コロナウィルス感染症に感染した場合の対処方法に関する情報を伝えているに過ぎません。福岡県の例をみても、行政は、市内の医療機関の対応可能患者数を把握して、地域医療体制の崩壊を招かないようにつとめ、市内の感染を極力抑えるための感染対策の取り組みは行っていかなくてはいけないと思います。換気機器の設置や自動水栓装置の設置などハード面の整備も大変重要なのですが、まずは私立の保育園・幼稚園などを含む市内の全学校および市役所を含む公共施設の職員や利用者、指導者や子供達に新型コロナウィルスの感染が確認された場合、その感染者に対して、外出や出勤、登校などを、できれば5日間程度控えるように、市からお願いをしてもいいのではないかと考えますが、その事に対して市の現状取っている対策と今後についての見解をお伺いいたします。
感染状況の把握について
5類への移行に伴い、新型コロナの感染状況を示すデータが、これまでの全数把握から、全国約5000の医療機関からの報告をもとに公表する定点把握に変わりました。この定点把握は、1週間に確認された指定された1医療機関あたりの感染者数の平均値となっており、一般の市民からみて非常に分かりにくい指標で感染状況を示しています。正直、そんな計算までしてわざわざ平均値で示すのではなく、実際の感染者数を示した方が、その地域で感染が広がっているのかそうでないのか分かりやすいと思います。しかし、感染数を把握する機関等の負担解消のため、この定点把握に国は切り替えました。長岡京市の感染状況を管轄している乙訓保健所が、そのHP上で新型コロナウィルス感染流行情報を定点報告として載せてはいるのですが、定点あたりの報告数となっており、そのグラフを見ても乙訓地域で感染が増えているのか、1日に感染者数がどのぐらいでているのか、感覚的にも全く分からない状況です。例えば、去年、最も陽性者が多かった12月末、乙訓地域で1日に約1100人もの陽性者がでていたわけですが、その時の定点報告数がどの位だったのか示されていないので、比較ができず、定点あたりの報告数がどのくらいの数値になれば、新型コロナが蔓延しているといえるのか、見当もつかない状況です。
高齢者や基礎疾患を持っている、新型コロナの感染が自分の命に関わる人達や事業者に対して、感染対策の実施を個人・事業者の判断に委ねるのであるならば、分かりやすい情報を提供しなくてはいけないと思います。そこで、定点となっている医療機関から、感染者数の情報や病床の使用状況などの情報は得られないのか。また分かりやすい情報の発信方法として、以前大阪では太陽の塔や通天閣を3つの色でライトアップを行い、府民に新型コロナウィルスの感染状況を伝えていましたが、それに似た形で、独自の基準を設けて、市民に新型コロナウィルスの感染状況を伝えてはどうかと考えますが、市の見解を求めます。
